てんかん症例検討会が開催されました

5月19日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。

患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。

症例1:高齢者てんかんの症例です。長期に渡る記憶障害はてんかんによるものとの結論に至りました。

症例2:PNESが疑われる方の発作動画を視聴しました。発作はてんかん発作である、との結論でした。

症例3:過去に全般性強直間代発作を認める方の症例です。以前はAEDの血中濃度が低く、発作はその為に出現しており、現在の情報では全般性てんかんか焦点性てんかんかの鑑別は困難との結論でした。

症例4:チカチカした光が見えた後にGTCが出現する方の症例です。GTCは現在認めていませんが、チカチカした光だけみえる症状があることがあり、これがてんかん発作なのか否かが検討されました。

次回のてんかん症例検討会は6月16日(水)にすずかけクリニックにて開催予定です。

てんかん症例検討会が開催されました

4月14日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。

患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。

症例1:当院通院中の方ですが、過去に他院にて発作時脳波が記録されていました。今回は発作時脳波を中心に検討がなされました。発作動画より前頭葉てんかんの可能性が示唆されましたが、今後は睡眠障害の有無も精査していくとことなりました。

症例2:他院の方の症例です。焦点についての検討を主に行いました。発作時動画からは前頭葉てんかんであろう、との結論に至りました。

症例3:他院の方の症例です。動画から捕捉運動野の発作であろう、との結論に至りました。

次回のてんかん症例検討会は5月19日(水)にすずかけクリニックにて開催予定です。

てんかん症例検討会が開催されました

3月17日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。

患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。

症例1:若い頃からてんかん発作がある方の症例です。現在も複雑部分発作を週単位で認めており、手術の適応や今後の薬物調整などが検討されました。手術に関しては今後脳外科での精査の結果をふまえて再検討する事になりました。

症例2:高次脳機能障害とてんかん発作がある方の症例です。高次脳機能障害のリハビリや今後の薬物調整、家族への支援などが検討されました。

次回のてんかん症例検討会は4月14日(水)にすずかけクリニックにて開催予定です。

令和2年度日精神チーム医療・地域リハビリテーション特別WEB研修会「負けないぞ!コロナなんかに!」が開催されました。

15回リハ研チラシ
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令和3年2月7日に日本精神神経科診療所協会主催のWEB講習会が開催されました。

今年のテーマは「負けないぞ!コロナなんかに!」でした。帝京大学医学部付属溝口病院の張先生による特別講演は、コロナ禍での自殺問題についての講演でした。

軽度のうつ病や適応障害と診断されている方の自死は想像しているよりも多く、注意が必要であること、希死念慮を訴える方にどう接するべきかなど、とても参考になる講演でした。

シンポジウムでは、当院の院長である福智先生とにじクリニックの西浦先生が、自院のデイケアや外来でのコロナ対策への取り組みを報告されました。

日々の感染対策が重要なのはもちろんですが、感染が判明した時にどう動くべきなのか、それがクラスターや感染拡大を防ぐ上でとても重要である事を再認識する事ができました。

発表されたどの施設も感染防止に奔走しており、経営的にも苦労をしています。ソーシャルディスタンスが推奨される現状ですが、感染防止を心掛けながら、メンバーや患者が孤立しないように、訪問や電話、オンラインなど様々な方法で継続して支援していきたいと思います。


てんかん症例検討会が開催されました

12月16日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。

患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。

症例1:頭の中で音がした後に手足のけいれんが現れる方の症例です。症状はてんかんではなく頭内爆発音症候群と考えられ、今後の治療について検討されました。

症例2:起床時に筋肉痛、口内炎などができており、睡眠中の発作が疑われる方の症例です。覚醒時にも何回か強直を伴う発作が出現していますが、病歴の中にはてんかん発作として説明が難しい発作もあり、今後は睡眠中の発作と思われる症状に注目して経過を観察することになりました。

症例3:幼少期よりてんかん発作があり、5年程前からPNESを疑われる発作が出現している方の症例です。病歴からてんかんである事は間違いがないが分類は不明、今後は幼少期の脳波所見の確認、発作動画を家族に撮影してもらう、などの方法で検討していくこととなりました。

症例4:過去の症例検討会で後頭葉てんかんと診断された方の症例です。前兆のみが継続しており、今後はNaチャンネルブロッカーの処方により前兆の消失を確認していくことになりました。

次回のてんかん症例検討会は、令和3年1月13日にすずかけクリニックにて開催予定です。

『第15回全国てんかんリハビリテーション研究会』がオンラインにて開催されました。

一般演題15回リハ研チラシ
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①山口規公美氏(日本橋神経クリニック)
『外来でのMOSESの取り組み』:外来で2日間という短期間で集中してMOSESを実施された報告でした。参加者の満足度はとても高く、今後も積極的に取り入れる予定との事でした。

②遠藤美幸氏(すずかけクリニック)
『PNES患者へ多機能垂直型施設の支援とQOLの変化』:福智会でのPNES患者への支援についての報告でした。PNESの治療には外来診察だけではなく、デイケアやB型作業所などでの行動療法が重要であることが報告されました。

③那須裕輔氏(国立精神・神経医療研究センター)
『てんかん学習プログラムとその後の支援』:てんかん学習プログラムが非常に困難だったに症例についての報告でした。

④中澤正氏(公益社団法人日本てんかん協会神奈川支部)
『てんかんがある方々の生活支援・就労支援~障害福祉サービスとてんかん』:障害福祉サービスの現場では、てんかんへの理解が未だに進んでいないことが報告されました。職員は発作への不安を抱えており、今後はSNSなどでの勉強会の告知が効果的ではないか、との提案もありました。どの発表もとても興味深く、活発な討論がなされました。

基調講演

【診療報酬改訂と持続可能てんかんリハ】
中里信和先生(東北大学大学院医学系研究科てんかん学分野 教授)

心理職が国家資格になったにも関わらず、現在の診療報酬制度では、てんかんリハビリテーションでも使用しているMOSESが単独で点数がとれないなどの問題点を抱えています。

てんかん患者のリハビリテーションに関わる算定が認められるようにするには、エビデンスを明確にしなくても、100例の事例検討を積み重ねる事で可能になるそうです。今後は様々な施設での事例検討を集め、診療報酬の改訂を目標にする提案が中里先生からありました。

特別公演

【ICTやAIを活用した精神科医療の展望】
岸本泰士郎先生(慶応義塾大学医学部精神・神経科学教室 専任講師)

米国のオンライン診療を誰が利用したいと思っているか、何に利用できるのかという調査では、13歳以下のお子さんを持つ親や、現在疾患にかかっている方の利用の希望が高いという結果でした。

現在日本ではひきこもりの方や強迫性障害患者には遠隔診療の方が最適ではないかと考えられており、試験をおこなっているそうです。高齢者のアルツハイマー患者などに対する認知機能検査も実施されています。

最近ではICTによる患者の重症度の判定や、話し方の特徴からAIを使った認知症早期発見、などに対する試験も実施されています。米国ではうつ病患者さんの治療に対する満足度は遠隔と対面で有意差がないと報告されており、今後は日本でも諸外国に遅れをとらないように、遠隔治療をアクティブにしていく必要があるそうです。

とても興味深い、学びある講演を聞く事ができました。

てんかん症例検討会が開催されました

11月18日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。

患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。

症例1:発作が日単位で出現する側頭葉てんかんの方の症例です。薬物治療では抑制出来ず手術の適応が検討されました。発作時脳波・MRIでは焦点がはっきりと確認出来ず、さらなる精査が必要との結論でまとまりました。

症例2:生後まもなく発作が確認された症候性部分てんかんの方の症例です。現在も発作は抑制されておらず、今後の治療方針や家族・本人への支援方法が検討されました。

症例3:脳波所見に特発性全般てんかんの所見がある方の症例です。強直発作のみで間代発作が確認出来ず、閉眼して体が突っ張るなど典型例とは異なる発作が確認されています。合致しない点は多いいもののIGEの可能性は高いという結論でした。

症例4:口をモグモグさせ、意識減損がある方の症例です。発作時動画からはてんかんであるとは断言出来ない、とういう結論でまとまりました。現在AEDの投与により発作は抑制されており、うつ症状も改善されていることから薬物治療を継続し経過観察をしていくこととなりました。

症例5:一点をみつめて反応がなくなる発作が出現している方の症例です。脳波所見、MRI、発作症状から側頭葉てんかんだろう、との結論でまとまりました。

次回のてんかん症例検討会は12月16日(水)にすずかけクリニックにて開催予定です。

てんかん症例検討会が開催されました

10月21日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。

患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。

症例1:発作時に歌を歌うようにメロディーをつけた 言葉 を発する 方の症例です。発作時の動画や脳波所見、心理検査の結果などから主に焦点についての検討 を しました 。今後は発作時 SPECT などで精査をすすめていく方向で結論がまとまりました。

症例2:長時間の意識消失を認める方の症例です。長時間の意識消失がてんかん発作だとすれば、非けいれん性のてんかん発作重積が考えられますが、 発作の途中で体が動かない事に気づくなどてんかん発作とは考えられない症状もあり、 PNES の可能性が高いだろうとの結論に至りました。

症例3:10代の頃に脳波検査の所見からてんかんと診断された方の症例です。発作症状は多彩であり、てんかんである可能性は低いとの結論に至りました。 今後は 傾聴を主体としたカウンセリング をしながら経過をみていくことになりました。

次回のてんかん症例検討会は11月18日(水)にすずかけクリニックにて開催予定です。

てんかん症例検討会が開催されました

9月16日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。

症例1:急に倒れ、数分間全身がガクガクと震える発作を毎日繰り返していた方の症例です。てんかん発作なのかPNESなのかが検討されました。ガクガク震えるものが1分以上継続するのは、ミオクローヌスではなく間代発作であり、間代発作ならば意識消失を伴うはずである。このケースは全身が震えているのを本人が覚えている事からてんかん発作ではなくPNESだろう、という結論に至りました。また、PNESの診断には①possible、②probable、③clinically established、④documentedの4段階があり、今回のケースはpossible(発作の目撃者あるいは本人の陳述のみによる診断)である事、各段階の詳細についての説明もありました。

症例2:一点凝視、動作停止、口部自動症を認める発作を10年間以上放置していた高齢の方の症例です。若い頃に発作の出現があり、てんかんの発症時期がいつなのかが検討されました。若い頃の発作は急性症候性発作であり、発症は60代だろう、またてんかんの分類は脳波所見、症状から側頭葉てんかんでいいだろうとの結論に至りました。

症例3:数年前からGTCを3~4回/年認める方の症例です。PEかIGEかを判断するために、CPSの有無が検討されました。1回だけ言語障害を1時間程認めており、これはCPSである可能性が高く、PEであろうとの結論でまとまりました。また、本人の優位半球が左であり言語障害が起きたこと、発作動画では右側に強く痙攣している事、などから左側頭葉てんかんと診断されました。

症例4:10年以上前からてんかんと診断されている方の症例です。発作動画、発作時脳波、病歴からてんかんの可能性は否定されました。PNESである可能性も低く、ジストニアとの鑑別診断が必要であること、今後の本人への支援について意見が交換されました。

次回のてんかん症例検討会は10月21日(水)、すずかけクリニックにて開催予定です。