てんかん症例検討会が開催されました

11月18日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。

患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。

症例1:発作が日単位で出現する側頭葉てんかんの方の症例です。薬物治療では抑制出来ず手術の適応が検討されました。発作時脳波・MRIでは焦点がはっきりと確認出来ず、さらなる精査が必要との結論でまとまりました。

症例2:生後まもなく発作が確認された症候性部分てんかんの方の症例です。現在も発作は抑制されておらず、今後の治療方針や家族・本人への支援方法が検討されました。

症例3:脳波所見に特発性全般てんかんの所見がある方の症例です。強直発作のみで間代発作が確認出来ず、閉眼して体が突っ張るなど典型例とは異なる発作が確認されています。合致しない点は多いいもののIGEの可能性は高いという結論でした。

症例4:口をモグモグさせ、意識減損がある方の症例です。発作時動画からはてんかんであるとは断言出来ない、とういう結論でまとまりました。現在AEDの投与により発作は抑制されており、うつ症状も改善されていることから薬物治療を継続し経過観察をしていくこととなりました。

症例5:一点をみつめて反応がなくなる発作が出現している方の症例です。脳波所見、MRI、発作症状から側頭葉てんかんだろう、との結論でまとまりました。

次回のてんかん症例検討会は12月16日(水)にすずかけクリニックにて開催予定です。