第21回全国てんかんリハビリテーション研究会を静岡にて開催しました!

チラシ第21回全国てんかんリハビリテーション研究会
日時 : 令和6年1月20日(土)14:00~17:00
場所 : 静岡県男女共同参画センターあざれあ第1研修室

一般演題

①「引きこもっているてんかん患者に位置情報を用いたゲームを導入し引きこもり改善したケース」
山下 浩佑(医療法人福智会 すずかけクリニック)

②「不器用さのあるてんかん患児に対して評価・介入を行った一症例」
吉田 樹生(国立病院機構 静岡てんかん神経医療センター)

③「聞こえづらさと覚えづらさにより職場復帰が難しくなっている側頭葉てんかんの一例」
中田 千尋(国立精神・神経医療研究センター病院てんかん診療部)

特別講演①

「小児・思春期てんかんの心理社会的側面」
【演者】大谷 英之(NHO静岡てんかん神経医療センター)

特別講演②

「てんかんのある人の包括支援~医療・教育・地域~」
【演者】吉岡 伸一(鳥取大学名誉教授)

特別講演①では

小児・思春期てんかん患者の心理社会的背景における問題と対策についてお話されました。

患者さんやご家族の生活の質に直結する内容で非常に暖かい取り組みをされていらっしゃいました。子供たちの心を守るために出来ることをよく考えておられて、とても勉強になりました。

特別講演②では

てんかんの地域包括支援、てんかんのある人を様々の形で支援していく、そのような背景にどのようなものがあるのかということを研究したものを発表頂きました。

とても膨大なデータを研究されていらっしゃり、とても勉強になりました。また、てんかんのリハビリテーションの重要性を広めるべき背景を再認識し、本会の会員を増やしていきたいと思います。

第47回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会に参加しました。

チラシ第47回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会にZoomにて参加しました!

「LAIの欠点を克服するために痛みの対応とラポール形成」
愛知医科大学 精神科学講座助教 藤田貢平先生

「死別と悲嘆の精神医学」
名古屋市立大学大学院医学研究科 精神・認知・行動医学分野 教授 明智龍男先生

についてお話され、どちらも非常に勉強になりました。

LAIは良いエビデンスも多いにも関わらず、他国に比べ、日本は思ったほど患者さんに伝わってないようです。今回の講座では、その何故かに着目されましていましたが、取り越し苦労が多いというお話はすごく納得のいくところでした。

やはり、接遇で言われるのと同様に、こちら思いよりも、良好なコミュニケーション取り、真のニーズを発見してもらうことが重要だと感じました。また、服薬のアンケートについては患者さんの状況を知る為にも外来で活用できるといいのではと感じました。

とはいえ、全員に使えるお薬というわけではありません。気になる方は、主治医と相談してみましょう。

死別と悲嘆については、非常に考え深いものでした。

死別は非常に悲しい出来事ではあります。法要などで忙しい中、社会と関り、気が紛れる中で回復していけるといいのでしょうが、なかなかできないこともあります。

それでもやはり、座長の先生がおっしゃったように悲しみを医療化することが侮辱になるのではないか、治療的介入は一部気持ちを踏みにじるのではないかとか、元気にならないといけないと世間に求められているのではなないか、そもそも元の本人に戻る事が悪いことなのかどうかなどいろいろな立場でのいろいろな感情があるかと思います。

充分に悲しまないと充分に回復はできない。喪失と回復が双方バランスよく交互に必要だとお話されていました。一人で出来る事ではありません。だから医療従事者が関り、サポートしたいと思います。いつでも声を掛けてください。

11月11日に成人のためのてんかん診療フォーラムが開催されました。

開催場所:エーザイ名古屋コミュニケーションオフィス

1題 てんかんと頭痛

講師:愛知医科大学 神経内科 特任教授 丹羽淳一先生

若い世代において、てんかんを持つ人が片頭痛に罹患しやすく、逆もまた同様であり
相互に影響しあうことがある。非常に稀な症例ついてのお話は非常に勉強になりました。
頭痛には多くの原因があり、頭痛があるからと言っててんかんとは言えませんが、
症状として注意深く診る事が大切、つまり患者さんからの些細な症状も逃さず聞くということが大切だと思いました。

2題 てんかん病型診断のピットフォール

講師:東北大学大学院医学系研究科 てんかん学分野 准教授 神一敬先生

てんかんの病型診断の初見の誤りから、病型を修正し治療ができたケースについてクイズ形式も取り入れて発表されました。
非常にわかりやすく、てんかん病型の診断がいかに適切な治療に必要か改めて認識できた発表でした。

判断が難しい症例はいくつもあります。発作前、発作時、発作後の症状については正確な情報が大切だということでした。
出来る限り早めの適切な治療を取るためにも、些細な症状も含めて遠慮なくお伝えください。


開催について、冒頭の挨拶から1題の途中まで音声の不具合があり、大変申し訳ありませんでした。1題の要旨を以下の通りですので、ぜひご確認ください。

「てんかんと頭痛」 演者:愛知医科大学神経内科 特任教授 丹羽淳一先生 

てんかんと片頭痛は双方向で罹患リスクが上昇する共存症であり、頭痛は重大な疾患負荷になりうるため、てんかん患者における頭痛の正確な診断と治療が必要である。国際頭痛分類第3版では、てんかん発作に伴う二次性頭痛は「てんかん発作時頭痛」と「てんかん発作後頭痛」に分類されている。

「片頭痛前兆により誘発される痙攣発作」はてんかん発作に先行して頭痛を生じる稀な病態であり、migralepsyと呼ばれてきた概念に相当するが、後頭葉てんかんとの鑑別が必要である。てんかんと頭痛の病態生理学的な関連は複雑であり十分に解明されていない点が多いため、基礎研究と臨床研究の両面でてんかん学と頭痛学のコラボレーションが必要である。

第56回日本てんかん学会学術集会で発表しました!

第56回日本てんかん学会学術集会第56回日本てんかん学会学術集会「誰もとり残さない医療へ」にて「てんかん患者さんの幸せとは」という演目にて発表を行いました。

座長は私、福智寿彦、むさしの国分寺クリニック加藤昌明先生、当院櫻井高太郎先生と企業様と一緒に発表しています。

てんかん治療はてんかん発作をコントロールするのみならず、てんかん患者さんがハッピーになることを目標としている。

我々医療者が見失ってはならない治療のゴールを探っていきたい。ということで患者から見た幸せ、医師から見た幸せ、雇用企業からみた幸せをそれぞれの立場で深く考えるきっかけになりました。

《発表内容一部抜粋》
第56回日本てんかん学会学術集会幸せとはどうやって得られるのか?
本人が幸せだと感じていることがてんかん医療においては最も大切。
何が幸せか、治療者にはわからない。本人がどうなりたいかを導き出すのがむつかしい。
治療者は今までの経験から、その人にとってどんな選択肢があるのか提示することが大切。
そのためには治療者が発作コントロールの勉強だけでなく
多くのケースのリカバリーや選択肢の結果を経験しておくことが重要だろう。

7月18日にぶなの森、すずかけの郷のメンバーさんとヨットを楽しみました。

7月18日(火)にデイケアのプログラムの一環として、ぶなの森、すずかけの郷のメンバーさん達とヨットを楽しみました!
ヨットの上はとても涼しく、メンバーさん達も快適な環境で話を弾ませ、優雅なひと時を過ごしました。
ぶなの森、すずかけの郷では、毎日様々なプログラムを実施しております。

  • ヨットの様子
  • ヨットの様子

兼本浩祐教授の教授ご退任記念祝賀会が催されました。

6/18(日)に兼本浩祐教授が愛知医科大学精神科学講座の教授をご退任された記念祝賀会が催されました。

300名を超える参加者で兼本先生のご活躍が反映されたかのようでした。

これほどまで多く精神科医が集まることは少なく、多くの情報を分かち合えた有意義な場にもなりました。

  • 退任記念祝賀会
  • 退任記念祝賀会
  • 退任記念祝賀会
  • 退任記念祝賀会
  • 退任記念祝賀会

5月9日、デイケアプログラムですずかけの郷、ぶなの森のメンバーさん達と、晴天に恵まれ楽しくヨットを楽しみました。

5月9日、デイケアプログラムですずかけの郷、ぶなの森のメンバーさん達と、晴天に恵まれ楽しくヨットを楽しみました。笑顔あふれる会話やおいしい食事を楽しみながら、自然の中でリフレッシュしました。これからも一緒に素敵な時間を過ごしましょう。

刈谷東高校でてんかんのお話しをさせていただきました。

  • 刈谷東高校
  • 刈谷東高校

刈谷東高校において、てんかんについての講演をさせていただきました。その際、工藤先生の熱心な姿勢に、この学校が今後も安心して学べる場であることを確信しました。

工藤先生のおかげで、私たち講演者も自信を持ってお話しをすることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。今後も刈谷東高校での講演があれば、是非また参加させていただきたいと思います。

7月10日吹上ホールで納涼会を開催しました。

約3年ぶりに1つの会場に集まり開催することができました!
オンラインとは違い、対面でのコミュニケーションをとることができ、みなさんの笑顔がみられました。

衆議院議員の古川元久先生も駆けつけてくださいました!

7月10日 納涼会のご案内

今年も納涼会の季節がやって来ました!

福智会 納涼会『Next Stage~一歩前に踏み出そう~』

7月10日 納涼会開催2022年7月10日(日)
会場名古屋市中小企業振興会館 9F 吹上展望ホール
名古屋市千種区吹上2丁目6-3(地下鉄吹上5番出口から徒歩5分)

〇午前の部〇
9:45  会場
10:00 開会式・オープニングアクト
10:15 太極拳
10:35 メイン企画①
11:10 音を楽しむ会・楽器の会
11:50 寸劇(昼食をお楽しみください)

〇午後の部〇
13:00 メイン企画②
13:50 盆踊り
14:30 抽選会
15:00 閉会式

感染症対策の為、入場前の検温、手指のアルコール消毒とマスク着用のご協力をお願いします。

第42回サイコソーシャルリハビリテーション研究会が開催されました。

第42回サイコソーシャルリハビリテーション研究会
↑クリックするとPDFを表示します
2021年 4月 24日 (土) に第42回サイコソーシャルリハビリテーション研究会が開催されました。

今回はオンラインのみでの開催となりました。

【一般演題】座長:愛知医科大学医学部 精神神経科 教授 兼本 浩祐 先生

当院における医療・福祉制度の活用について
愛知医科大学病院・医療相談部 村居 巌氏

精神科に通院している方が利用できる福祉制度についての講演でした。自立支援制度、福祉手帳、障害者年金などの制度についてとても分かりやすく説明していただけました。

これらの制度は患者さんからの問い合わせも多く、今後の対応の参考にしていきたいと思います。

多機能垂直型診療所における訪問看護の役割
医療法人福智会訪問看護ステーションHOPE 永田有紗氏

多機能垂直型診療所における訪問看護のメリット、デメリットについての講演でした。

多機能では各部署が連携を取りながらリカバリーを進めて行くことができますが、今回は連携が上手く出来ずに、初動がおくれてしまった症例を発表しました。多機能のメリットを最大限に活かしたリカバリーの重要性を痛感しました。

【特別講演】座長:医療法人福智会すずかけクリニック 院長 福智 寿彦

LAIを使わないのはナゼ?~LAI導入が進まない理由を考える
愛知医科大学医学部 准教授 森 康浩 先生

欧米諸国に比べ、日本はLAIの導入が進んでいません。その理由について行動経済学を使った解説を聞く事ができました。双極性障害では薬がしっかり内服されていないと、自殺率のリスクが10倍高まるそうです。

また、再発をすると、認知機能も低下していきます。これらを防ぐためにはLAIが有効ですが、clinical inertia(医療的惰性)によりその選択がなされない事があります。

ウオルト・ディズニーも「現状維持では後退するばかり」という言葉を残しているそうですが、今後LAIを普及させていくにはどうしていくのが効果的なのか、たいへん興味深い講演でした。

当院における感染対策について

現在、当院では皆様が安心して外来やデイケアなどに通院できるように、館内の定期的 な換気や消毒 など 基本的な感染対策 に加えて、下記のような様々な対策をしております。

外来

来院後新型コロナウィルス感染症に関する問診検温をし、発熱・風邪症状のある方は待合室とは別のお部屋にご案内致します。症状のある方は事前に受付まで電話にてお申し出ください 。また、待合室で過ごす時間をなるべく短くするように、スムーズな診察を心がけております。

通院による感染が気になる方は、医師にご相談ください。症状が安定していて、医師の許可があれば、お電話やオンラインでの診察も可能です(初診を除く、3ヶ月に1回の対面診察が必要です)。

デイケア

デイケア内でのグループ分けにより、多人数での密集を避けるようにしています。また、食事は時間や場所を分け、個々にパーデーションで仕切りをつけたテーブルにて召し上がっていただいてます。

ZOOMを使ってオンラインでのプログラムなども開催しています。 その他にもメンバーやスタッフは、コロナウィルスに関する勉強会をしながら、お互いに感染対策に対する知識を深め、実行しています。

第41回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会が開催されました。

名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会
※画像をクリックすると拡大されます。
11月28日に第 41 回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会が開催されました。

今回は会場と、オンライン両方を利用しての開催となりました。


【一般公演 】 『統合失調症治療におけるアセナピンの位置付け』
座長:すずかけクリニック 福智寿彦先生
演者:愛知医科大学 藤田貢平先生、藤田先生

名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会講演の「統合失調症治療におけるアセナピンの位置づけ」に参加しました。腸炎を患っている統合失調症の患者さんに対してアセナピンを投与するお話しを聞き大変おもしろいと感じました。

アセナピンは舌下粘膜から吸収され腸管を介さず中枢に作用されるということで負担も少なく、また効果の時間差もあると学び患者さんに対し期待性が高い製薬だと感じました。

【特別公演】『重篤な身体疾患を抱えた患者さん、ご家族の精神的ケアがん患者・家族との支持的関わりを中心に』
座長:愛知医科大学 精神 科学講座 教授 兼本浩祐先生
演者:名古屋市立大学大学院医学研究科 精神・認知・行動医学分野 教授 明智龍男 先生

名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会特別講演は名古屋市立大学病院の明智龍男先生の講演でした。明智先生はサイコオンコロジー(精神腫瘍学)を専門とされており、今までに沢山の患者さんの死を間近でみてきたそうです。

日本人の死因第1位はがんであり、 今や誰もがなりうる身近な病気となっています。そしてがん患者さんやそのご家族は心に大きな問題を抱えています。がんと診断された方の1年以内の自殺率は、そうでない人の24倍 であり、そのご家族も、うつ病を発症したり、自殺される方が多いと報告されています。

先生は長年の経験から、 まず患者さんとの信頼関係を築いたうえで、その人の経験している苦痛を真の意味で理解する事はできないけれども 、 苦痛を理解するための努力をすることができるとお話されるそうです。

そして様々な手法で患者さんの心や体のつらい症状を和らげる事に尽力されています。ディグニティセラピーは、終末期の患者さんにご本人が大切にしている事を大切な人に伝えるというプログラムです。

これは、参加者の満足度は非常に高いそうですが、意外にもほとんどの人がこのプログラムを受ける事を拒否されたそうです。 日本は死を否定する文化があるからではないだろうか、との事でした。

また、がんの慢性疼痛に対するアクセプタント&コミットメントセラピー( ACT )の認知行動療法の話もとても興味深く、痛みをコントロールしようとする事自体が問題である、というものでした。 講演は先生の温厚なお人柄がにじみ出るお話ばかりで、先生に話を聴いて もらい救われた患者さんやご家族はたくさんみえると思います 。

座長である兼本先生が、私が死を迎える時は是非明智先生にベットサイドにきてもらいたい、という言葉がとても印象的でした。

クリスマス会のお知らせ

今年度もクリスマス会を開催いたします。

日時:2020年12月20日(日)10:00~15:30(9:30受付開始)
場所:中小企業振興会館(吹上ホール)9階 吹上展望ホール
   すずかけクリニック
   福智クリニック

その他:午前中は吹上ホールでドラゴン賞の授賞式予定です。

※コロナ対策として、会場を分散して開催予定です。
※コロナ禍により、予定は変更となる可能性がありますのでご了承ください。


随時、変更はお知らせいたします。

今年度のインフルエンザ予防接種について

国の方針に従い、65歳以上の方を優先的に接種していただくため、その他の方はなるべく10月26日以降の接種にご協力お願いします。
名古屋市在住の65歳以上の方は10月15日より名古屋市の助成金での接種が可能となります。

通常の診察時間内に接種可能です。ご来院時にお申し付けください。お電話でのご予約も承っております。

インフルエンザワクチン接種費用:2500円

「顔認証型サーマルカメラ」を設置しました。

顔認証型サーマルカメラすずかけクリニック外来受付に「顔認証型サーマルカメラ」を設置しました。

これにより、カメラの前に立って頂くだけで体温測定が可能となりました。今後も新型コロナウイルス感染症の感染防止に努めてまいりますので、引き続き皆様のご協力のほどよろしくお願いいたします。

尚、体温が37.5度以上の方は、再度体温測定をさせていただきます。

新型コロナウイルス感染対策について

新型コロナウイルス感染対策当院では新型コロナウイルス感染対策を進めております。

クリニック入り口にてチェックシートの記入、手指の消毒を行い外来はじめ各フロアにて検温を行なっています。

新型コロナウイルス感染対策診察室には、パーテンションを設置しました。

新型コロナウイルス感染対策外出の心配がある方には、電話診察、オンライン診察を行なっていますので外来までご相談ください。

名古屋市予防接種について

対象者:昭和47年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性の方で、名古屋市発行のクーポン券をお持ちの方

風疹の抗体検査予防接種共に承っております。お気軽にお問い合わせください。