2023年11月25日

第47回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会に参加しました。

チラシ第47回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会にZoomにて参加しました!

「LAIの欠点を克服するために痛みの対応とラポール形成」
愛知医科大学 精神科学講座助教 藤田貢平先生

「死別と悲嘆の精神医学」
名古屋市立大学大学院医学研究科 精神・認知・行動医学分野 教授 明智龍男先生

についてお話され、どちらも非常に勉強になりました。

LAIは良いエビデンスも多いにも関わらず、他国に比べ、日本は思ったほど患者さんに伝わってないようです。今回の講座では、その何故かに着目されましていましたが、取り越し苦労が多いというお話はすごく納得のいくところでした。

やはり、接遇で言われるのと同様に、こちら思いよりも、良好なコミュニケーション取り、真のニーズを発見してもらうことが重要だと感じました。また、服薬のアンケートについては患者さんの状況を知る為にも外来で活用できるといいのではと感じました。

とはいえ、全員に使えるお薬というわけではありません。気になる方は、主治医と相談してみましょう。

死別と悲嘆については、非常に考え深いものでした。

死別は非常に悲しい出来事ではあります。法要などで忙しい中、社会と関り、気が紛れる中で回復していけるといいのでしょうが、なかなかできないこともあります。

それでもやはり、座長の先生がおっしゃったように悲しみを医療化することが侮辱になるのではないか、治療的介入は一部気持ちを踏みにじるのではないかとか、元気にならないといけないと世間に求められているのではなないか、そもそも元の本人に戻る事が悪いことなのかどうかなどいろいろな立場でのいろいろな感情があるかと思います。

充分に悲しまないと充分に回復はできない。喪失と回復が双方バランスよく交互に必要だとお話されていました。一人で出来る事ではありません。だから医療従事者が関り、サポートしたいと思います。いつでも声を掛けてください。

2023年11月24日

11月11日に成人のためのてんかん診療フォーラムが開催されました。

開催場所:エーザイ名古屋コミュニケーションオフィス

1題 てんかんと頭痛

講師:愛知医科大学 神経内科 特任教授 丹羽淳一先生

若い世代において、てんかんを持つ人が片頭痛に罹患しやすく、逆もまた同様であり
相互に影響しあうことがある。非常に稀な症例ついてのお話は非常に勉強になりました。
頭痛には多くの原因があり、頭痛があるからと言っててんかんとは言えませんが、
症状として注意深く診る事が大切、つまり患者さんからの些細な症状も逃さず聞くということが大切だと思いました。

2題 てんかん病型診断のピットフォール

講師:東北大学大学院医学系研究科 てんかん学分野 准教授 神一敬先生

てんかんの病型診断の初見の誤りから、病型を修正し治療ができたケースについてクイズ形式も取り入れて発表されました。
非常にわかりやすく、てんかん病型の診断がいかに適切な治療に必要か改めて認識できた発表でした。

判断が難しい症例はいくつもあります。発作前、発作時、発作後の症状については正確な情報が大切だということでした。
出来る限り早めの適切な治療を取るためにも、些細な症状も含めて遠慮なくお伝えください。


開催について、冒頭の挨拶から1題の途中まで音声の不具合があり、大変申し訳ありませんでした。1題の要旨を以下の通りですので、ぜひご確認ください。

「てんかんと頭痛」 演者:愛知医科大学神経内科 特任教授 丹羽淳一先生 

てんかんと片頭痛は双方向で罹患リスクが上昇する共存症であり、頭痛は重大な疾患負荷になりうるため、てんかん患者における頭痛の正確な診断と治療が必要である。国際頭痛分類第3版では、てんかん発作に伴う二次性頭痛は「てんかん発作時頭痛」と「てんかん発作後頭痛」に分類されている。

「片頭痛前兆により誘発される痙攣発作」はてんかん発作に先行して頭痛を生じる稀な病態であり、migralepsyと呼ばれてきた概念に相当するが、後頭葉てんかんとの鑑別が必要である。てんかんと頭痛の病態生理学的な関連は複雑であり十分に解明されていない点が多いため、基礎研究と臨床研究の両面でてんかん学と頭痛学のコラボレーションが必要である。

2023年11月18日

12月家族会

9月の家族会では、名古屋市が企画している市政出前トークをしていただきました。

障害福祉サービス、成年後見制度、権利擁護関係について説明していただき、活発な質疑応答がかわされとても有意義な時間となりました。

好評にて2回目の名古屋市市政出前トークを12月8日金曜日に開催していただく事が決定致しました。

2回目は成年後見センター職員の方がお越しくださいます。
前回課題となりました親亡き後に備える為に今出来ること、必要な事を
より深く詳しく説明していただきます。

せっかくの機会ですので、是非沢山の方にご参加いただけると嬉しいです。

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