てんかんについて
てんかんとは、脳の神経細胞に一時的な乱れが起こることにより発作の症状が現れる病気の事を言います。
てんかん発作は一人ひとり症状が異なり患者さんによって治療方法も変わります。
てんかん発作は多様であり、次のような症状が見られることがあります。
てんかん治療は主に薬物治療が行われます。
てんかんの発作の種類によって有効な抗てんかん発作薬は異なります。
患者さんの年齢や性別などの条件や副作用を考慮した上で薬剤を決定します。適切な治療を行うことで、7割の発作はコントロールできます。
しかし、適切な薬剤で発作がある程度コントロールできた後も、日常生活や社会活動への適応が課題となることがあります。
たとえば、仕事や学校への復帰、運転免許の取得や制限、社会生活での自己管理などです。慢性的な不安や自己肯定感の低下に悩む方も少なくありません。
小児期(0歳~15歳)に発症し、現在も小児科で治療を受け続けている方については、青年期(15歳以降)以降の成長に合わせ、成人専門のクリニックへの転院をおすすめしています。
当院では、成人のてんかん診療にしっかり対応できる体制を整えておりますので、今後も安心して治療を続けていただけます。
転院をご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
てんかん発作は突然起こることがあり、周囲の適切な対応がとても重要です。ご家族がてんかんについて理解を深めることで、
発作の前兆を感じ取れたり、発作時の対応をきちんと行ったりすることが出来るようになります。
発作が起きたら、慌てないことが重要です。
発作は通常、数十秒から数分で自然におさまります。慌てず落ち着いて対応しましょう。余裕があれば、ビデオで撮影しておくと診察の際に役に立ちます。周囲の危険物(家具、鋭利なもの)を遠ざけ、横になれるスペースを確保します。衣服をゆるめ、呼吸を妨げないようにしましょう。
倒れた場合は、頭の下に柔らかいもの(たたんだタオルや衣類など)を入れ、頭を打たないようにします。舌をかまないようにと、口にものを入れる必要はありません。かえって窒息の危険が高まります。
発作後は意識がぼんやりした状態が続くことがあります。急に歩き出したり、記憶があいまいになることがあります。歩き回るときは、無理に止めず、安全に配慮しながら自由にしておきましょう。
最後に、ご家族がてんかんを発病すると、不安感や戸惑いを感じる事があると思います。
しかし、てんかんは適切な診断と治療により、7割の発作をコントロールすることができます。ご家族だけで抱え込まず、相談できる医療機関や支援機関を利用しましょう。
医療法人福智会では、疾患や障害があったとしても、社会の中で自分の役割を見つけ「自分らしい人生」を送る「パーソナルリカバリー」の考えをもと医療的な治療に留まらず生活面での困りごとなど様々なサポートを行い、あなたの社会参加や夢の実現・リカバリーのお手伝いをします。
また、本人だけではなく配偶者、ご家族のことでお困りの方の相談も受け付けておりますのでぜひ、一度お問い合わせください。
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当院では中学生から高齢者の方まで、
日本てんかん学会認定・てんかん専門医による
てんかんの専門的治療を受けることができます。
診療をスムーズに行なうために【予約制】としています。
診療をご希望の方は事前にご予約のお電話をお掛けください。