医療法人福智会 すずかけクリニック

てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

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てんかん症例検討会

2019年11月のてんかん症例検討会

11月20日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. 6月のてんかん症例検討会にて、PEかIGEかの検討がなされた方について、特徴的な発作が2例見られたため再度検討することとなりました。動画と脳波を精査し、1例目はPNESの疑いがあり、2例目については焦点性てんかんの可能性が高いとの結論に至りました。
2. 意識障害を2度経験している方の症例で、原因がてんかんによるものか、また運転免許の可否について検討がなされました。PNES、てんかん大発作、失神発作のいずれの可能性もあり、また不整脈が原因とも考えられるため、循環器系をよく調べる必要があるとの話しがありました。運転免許については、てんかんと仮定して話を進めるのが適切との話しでまとまりました。
3. 特定のAEDへの執着が強く変薬への不満を抱きやすい方の症例で、まず発作がPEであるかについて、多角的な面から考察がなされました。集中できず忘れっぽい自覚症状があることについて、側頭葉てんかんは精神症状が出やすいことなども言及がなされました。服薬はついては、LTGとVPAの組み合わせが良い旨話しがありました。

次回は12月12日(木)、愛知医科大学にて開催予定となっております。

2019年10月のてんかん症例検討会

10月17日(木)、愛知医科大学にて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. 全般性強直間代発作や欠神発作、意識消失などの症状が見られる女性についての症例です。発作が排卵日と重なっており、生理的現象が原因と見て差し支えないとの結論に至りました。
2. 強直性の痙攣や左頭部頭痛を経験している方の症例です。てんかん(特発性全般てんかん)かどうかについて検討がなされました。間代の要素がなく、分類不能てんかんと見なされるが、焦点性てんかんの可能性が高いとのことでした。
3. 夏場に急な意識消失を2度経験している方の症例です。てんかんであるか、またAED投与をどうするかについて検討がなされました。明らかなてんかん発作が確認されておらず、熱中症性のせん妄の可能性も指摘されましたが、脳波の波形から、特発性全般てんかんと考えられるとのことで一応の決着を見ました。
4. 大きな発作を2回と、細かな発作を何度も繰り返している方の症例です。てんかんか否か、またAEDの適切な調整について検討がなされました。てんかんの可能性が高く、服薬はPERかLEVに絞り、最終的にはLEVのみにしていくことで意見がまとまりました。
5. 意識消失と手足の痙攣がある方の症例です。全般てんかんか、意識の消失はてんかんによるものか、またMPHの服用による発作誘発の有無などについて検証が加えられました。おそらく症状は焦点性てんかんであり、MPHも服用しない方向で考えていくこととなりました。

次回は11月20日(水)、すずかけクリニックにて開催予定となっております。

2019年9月のてんかん症例検討会

9月11日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. てんかんによる症状か、また記憶障害は何によるものかを主題とした症例です。はっきりしたてんかんの発作が一度もなく、脳波もてんかん性の異常波ではないので、てんかんではないと見なされました。また記憶障害については、年齢および服薬による可能性が高いとのことでした。
2. 若年時と壮年期に発作があっただけで、発作について周囲からの指摘も本人の自覚もない方の症例です。様々な考察を加えるも判断がつきにくく、一度MRIを撮って脳の詳細な情報を得ることから始めるべきとの結論に至りました。
3. 数年内に4度の発作を経験している方の症例です。てんかんか否かについて検討がなされましたが、自他の証言を精査してもつじつまが合わず、心因性発作の可能性もあり、てんかんとは断言できないとの結果になりました。各発作の経過をもっと詳しく聞き取ることの必要性を痛感させられた事例でした。

次回は10月17日(木)、愛知医科大学にて開催予定となっております。