医療法人福智会 すずかけクリニック

てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

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医療関係の方へ
このページでは、主に医療関係の方々を対象に当法人が主催している研究会のおしらせや、当院の医師・職員が発表をした学会・講演会についてご紹介しています。

サイコソーシャルリハビリテーション研究会

第39回サイコソーシャルリハビリテーション研究会を開催しました

6月29日(土)、第39回サイコソーシャルリハビリテーション研究会を開催しました。


第39回サイコソーシャルリハビリテーション研究会(共催:ユーシービージャパン株式会社)
日時:2019年6月29日(土)17:00~18:30
会場:ホテルメルパルク名古屋 3階「シリウス」
参加費:1000円
一般演題:「多機能垂直型診療所における支援の成功例」
医療法人福智会すずかけクリニック 心理士 百瀬裕一郎
特別講演:「認知症とてんかん」
高知大学医学部 神経精神科学教室 教授 數井裕光先生


百瀬心理士からは、当福智会が実践している「多機能垂直型」診療所の諸々の取り組みについての報告がありました。別法人どうしの組織で連携し合う「水平型」に対し、同一法人内に多くの組織を有する福智会の「多機能垂直型」の特徴として、
①「入口の広さ・受け皿の多さ」・・・トップダウンではなく、各自の特性を活かしたチームワーク型
②「機動力」・・・治療理念を共有し、迅速で幅広い支援を提供できる
③「地域社会へとつなぐ支援」・・・「就労移行支援」の導入により、地域社会へ支援を広げることで、本人のモチベーションの向上、可能性の拡大につながる
の3つの事柄が挙げられます。その特徴を活かした実践例として、長年引きこもりだった方が、訪問看護、デイケアの利用を経て就労移行支援の利用に至る過程、てんかんの当事者の方が、主治医が別法人でありながら当法人内のデイケア、就労移行支援、B型作業所の利用を通じてリカバリーしていく様子について、図表を用いて具体的に説明がなされました。いずれも、スタッフ間の頻繁な情報共有、綿密な関係者ミーティングによる要因の特定により、本人の特性・強みを活かした支援を提供することができた画期的な事例でした。
百瀬心理士のよどみない明朗な弁舌からは、法人の理念を現場で体現するスタッフとしての確信が伝わってくるようで、福智会の次世代の旗手たらんとする気概が十分に感じられました。

數井先生からは、認知症とてんかんの関連について、多角的な視点からお話しをいただきました。認知症の定義から始まり、大まかな診断の流れ、MMSEとHDS-Rの違い、鑑別診断において重要性を置く視座についての詳細な説明を経て、具体的な病気の例として「特発性正常圧水頭症」が挙げられました。高齢者の100人に1人が発症する病気で、髄液シャントが効果があり、MRIを用いて脳室等を綿密に調査する過程など、画像によりわかりやすく解説していただきました。
続いて「アルツハイマー型認知症」の特徴、一過性てんかん性健忘との鑑別の方法、「レビー小体型認知症」に特有の症状や幻視の心理的影響、本人や家族へのフォローのなどのお話しがありました。また、症状に悩む当事者に向けた「認知症ちえのわnet」というウェブサイトがあり、関係者の取り組みや当事者のうまくいったケア体験などを自由に投稿・閲覧することができ、情報共有ができるというもので、大阪、東京、兵庫などに続き、愛知県でも利用者は確実に増えているとのことでした。
認知症高齢者のてんかん発作の合併率は認知症でない方の6~8倍と高く、また認知症と精神症状との見極めについても困難な事例が数多くあり、医療関係者が様々な垣根を越えて情報や症例を検討し共有し合っていくことの重要性を、改めて実感させていただけたことは、非常に有意義であったと思います。また、數井先生の、軽妙でありながらもご自身の医療への強い思いに裏打ちされた語りには、一同大いに魅了されました。

ご講演くださった先生方、誠にありがとうございました。
次回のサイコソーシャルリハビリテーション研究会は、11月30日(土)に開催予定です。
多くのDr.、コメディカルの先生方のご参加をお待ちしております。


<English>

The 39th Psychosocial Rehabilitation Seminar (co-sponsored by UCB Japan Co, Ltd.)
Date and Time: Saturday, June 29, 2019, 17:00-18:30
Venue: Hotel Mielparque Nagoya 3F “Sirius”
Participation fee: 1,000 yen

General Presentation: “Successful Examples of Support in Multifunctional Vertical Clinics”
By Medical Corporation Fukuchikai, Suzukake Clinic Psychologist Yuichiro Momose

Special Lecture: “Dementia and Epilepsy”
Professor Kazui Hiroaki, Department of Neuropsychiatry, Kochi University School of Medicine

 

Psychologist Momose reported the various initiatives of the “multifunctional vertical type” clinic practiced by the Fukuchikai. Compared to the “horizontal” type, which cooperates between different corporations, “vertical” type clinics, where many organizations within the same corporation work together, have several strengths.

1.Broad acceptance
Accepting various types of people from the different organizations in the same corporation
2. Mobility
Sharing treatment strategies and providing quick and wide-range support
3. Connecting to local community
Supporting employment transfer in local communities, increasing motivation and expanding potentials

Two examples were shown to demonstrate the advantages of multifunctional vertical types. First was about the progress of a patient, who had withdrawn from society for many years, gradually came out through the use of visiting nursing, day care, and finally employment training. The second example was the process of “recovery” of a person with epilepsy. Though the primary doctor was from a different corporation, the patient recovered through our day care, employment training, and Type B workplaces. Both were ground-breaking cases where, by sharing information frequently between staff and holding many detailed meetings, we were able to provide support that took advantage of characteristics and strengths of the individuals.

Dr. Kazui spoke about the relationship between dementia and epilepsy from various perspectives. After a detailed explanation of the definition of dementia, the process of diagnosis, the difference between MMSE and HDS-R, and the important viewpoints of differential diagnosis, “idiopathic normal pressure hydrocephalus” was cited as an example of a specific disease. One in 100 elderly people develop the disease. Images were used to illustrate how cerebrospinal fluid shunt is effective, and how to examine the brain using MRI.

After that, there were discussions about the characteristics of Alzheimer’s disease, how to distinguish from transient epileptic amnesia, the psychological effects of symptoms and delusions unique to Dementia with Lewy Body (DLB), and how to support the patients and their families.

In addition, a website called “Dementia Chie-no-wa net” was introduced. On this website it is possible to freely post and view the activities of patients and the related people, and the successful care experience of them. Uses are increasing in Osaka, Tokyo, Hyogo, and also in Aichi. 

The rate of seizures of epilepsy in elderly people with dementia is 6 to 8 times higher than those who do not have dementia, and there are many difficult cases of distinguishing between dementia and psychotic symptoms. The importance of medical staff examining and sharing information and cases across various barriers were emphasized. It was very meaningful that we were able to realize this again. Everyone was fascinated by Dr. Kazui’s light-hearted but strong desire for medical care.

Thank you very much for the wonderful lectures.
The next Psychosocial Rehabilitation Seminar will be held on Saturday, November 30.
We look forward to the participation of many doctors and co-medical staffs.

 

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てんかん症例検討会

2019年6月のてんかん症例検討会

6月12日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. 光刺激による臨床発作誘発についての症例です。現在の分類でてんかん分類が可能か、光過敏性後頭葉てんかんかの検討がなされました。該当するものが考えにくく、議論を呼ぶ可能性がある希少な例とのことでした。

2. 腹痛を伴う失神がある方の症例です。てんかんか否か、てんかんであるならば複雑部分発作か単純部分発作かについて検討しました。てんかんではなく失神発作である可能性が高いとの考えで一応の決着を見ました。

3. 特徴の異なる複数の発作を経験している方の症例です。てんかんであるか、薬の長期投与による副作用かなど、多角的な分析がなされました。てんかんの可能性は低く、睡眠医療センターでの検査なども視野に入れて治療を考えていくこととなりました。

4. 強直間代発作、ミオクローヌスを月に数回経験する方の症例です。部分てんかんか、特発性全般てんかんか、もしくは脳の器質的な原因によるものか、など様々な検討を加えました。特定の薬が脳波を誘発している可能性もあり、どの薬剤が効いているかについて詳細な確認作業を行っていくこととなりました。

次回は7月18日(木)、愛知医科大学にて開催予定となっております。

 

<English>

Monthly Case Study (June 12th)

  1. Rare case of seizures triggerd by light. Discussed whether it was Photosensitive Occipital Lobe Epilepsy or an different unknown case.
  2. Case of faints with pain in stomach. Concluded that it was probably a non-epileptic syncope.
  3. Case of seizures with different types. Discussed whether it was epilepsy, side effects, or something else. It was concluded that there is low possibility of epilepsy.
  4. Case of Myoclonic seizures happening several times a month. Considered whether they were partial seizures or not. Specific medicines could be affecting brain waves.

Next study will be on July 18th at Aichi Medical University.

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成人のためのてんかん診療フォーラム

成人のためのてんかん診療フォーラム

1月13日(土) ホテルメルパルクNAGOYAにて

成人のためのてんかん診療フォーラムが行われました。

(主催 ユーシービージャパン株式会社、大塚製薬株式会社)

講演内容は以下の通りでした。

特別講演1「てんかんに伴う精神症状とその対応」

医療法人静和会 浅井病院 精神科 外来部長 原広一郎先生

特別講演2「てんかん診療ガイドライン2018のポイント」

九州大学大学院医学研究院 脳神経病研究施設臨床神経生理学分野 教授 飛松省三先生

てんかんと精神症状、薬について等、貴重なお話をお聞きすることが出来ました。

てんかん学は常に進歩しており、日々勉強し続けていくことが必要であると改めて感じました。

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研究

[Eng/Ch Below] ジョイス・ベンダー氏講演会 アメリカの障害者雇用と日本の障害者雇用の現状と課題

ジョイス・ベンダー氏講演会 アメリカの障害者雇用と日本の障害者雇用の現状と課題

416日(月)名古屋国際センター別棟ホールで、ベンダー・コンサルティング・サービス株式会社創立者・CEOであるジョイス・ベンダー氏の講演会を拝聴しました。講演会のテーマは「アメリカの障害者雇用と日本の障害者雇用の現状と課題」です。

(さらに…)

講演会など

医療者のためのてんかん講習会が開催されました

名古屋大学医学部附属病院にて、愛知県てんかん治療医療連携協議会主催のてんかん講習会が開催されました。


2月3日(日)医療者のためのてんかん講習会(会場:名古屋大学医学部附属病院)

第一部 座長:名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野 尾崎紀夫先生
てんかん診療連携について」名古屋大学大学院医学系研究科障害児(者)医療学寄付講座 夏目淳先生
てんかんの診断・分類」愛知医科大学精神科学講座 兼本浩祐先生
てんかん患者の社会参加」医療法人福智会すずかけクリニック 福智寿彦

第二部 座長:名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学講座 勝野雅央先生
てんかんの内科的治療」愛知医科大学小児科学講座 奥村彰久先生
てんかんの外科的治療」名古屋大学脳とこころの研究センター 名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科学講座 前澤聡先生


講習会までに十分なお知らせの期間がなかったにも関わらず当日はのべ108名の方にご参加いただき、本協議会の注目度の高さがうかがえました。県外から参加くださった方もいらっしゃったようです。今回はてんかん医療にかかわるコメディカルの方向けの講習会でしたが、愛知県のてんかん医療の向上と連携構築のため、当院も貢献できるよう力を注いでまいります。

愛知県てんかん治療医療連携協議会

 

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