てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

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第1回アンチスティグマ研究会

平成25年8月29日(木)に、すずかけクリニックにて、第1回アンチスティグマ研究会を開催いたしました。

外部の医療機関等の方6名を含め、約30名の方が参加してくださいました。ご参加くださった皆さん、お疲れ様でした。

今回は精神科医療の現状や課題についてお話しさせていただくとともに、参加者の皆様からも日々感じておられること等、コメントをいただきました。

「自由と責任のバランス」というのが、今回の勉強会でのトピックスのひとつでした。

治療方針やケアプランを立てる上で当事者の「自由」な意思決定を尊重することは当然の前提ですが、「自由」を享受するには、その選択の結果を想像し、また結果の「責任」を負うことも必要となってきます

そのため、「自由」が制限されてきた人々にとって、急に「自由」を与えられるとなったときに、むしろ不安を喚起することがしばしばあります。「自由」を制限されている状況というのは、「責任」の重さも緩和されるため、安心できるということがあるのです。

これが、精神科領域で長期入院の解消や、精神障害者の自立が私たちの期待する通りには進まない背景のひとつであると思われます。

国際アンチスティグマ委員会顧問のNorman Sartorius氏は、この「自由と責任」について東欧諸国での政治変革の例を挙げ、次のように述べています。

 

「人々は自分や家族のために自らの人生をどのように推し進めていくのか、どのように生きていくのかを決めることを要求されるようになった。

人々は自らの思い通りにする自由を与えられたが、そのための訓練や準備は何もしていなかったのだ。

(中略)自らあ思うようにすることのできる自由は、実は重荷でしかなかったのである」

 

「自由」を手にする勇気をもてずにいる方々が自立をするプロセスには何が必要だと、皆さんは思われますか?

 

次回の第2回アンチスティグマ研究会は11月7日(木)19時より予定しておりますので、今回参加された方も、初めての方も、是非ご参加ください。

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