てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

052-731-8300


〒464-0850 名古屋市千種区今池 5-19-12

  1. トップ
  2. サイコソーシャルリハビリテーション研究会
  3. 第21回 名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会

第21回 名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会

平成25年7月20日(土)メルパルクNAGOYAにて、第21回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会を開催致しました(協賛:Meiji Seikaファルマ株式会社)
当日のご講演内容をご紹介します。

渡邉博幸先生(中央)、兼本浩祐先生(右)と

渡邉博幸先生(中央)、兼本浩祐先生(右)と

<一般演題>「mirtazapineの使用経験 ―軽症~重症うつ病の3症例から―」
(愛知医科大学 精神科学講座 深津 孝英先生)

今回うつ病の患者様の臨床例3つをご紹介いただき、mirtazapineを投与した際の効果について、また、mirtazapineと三環系、四環系、SSRI、SNRIの抗うつ薬との比較についてお話しいただきました。

mirtazapineは、現在抗うつ薬の主流とされるSSRIと同等の安全性があることが確認され副作用も少なく、軽症~重症うつ病まで幅広く効果があったとのお話を伺いました。臨床例ではmirtazapineの効果が1か月以内に出ていたものもあり、即効性の高さがうかがえました。

フロアでは、他の抗うつ薬からmirtazapineへのスイッチのタイミングや判断についての議論が行われ、臨床例から具体的なお話をしていただきました。

 

<特別講演>「『抱える』医療から『つなげる』支援へ -多職種チーム・他機関連携で取り組む地域精神科医療-」
(千葉大学大学院医学研究院 精神医学教室 渡邉 博幸先生)

今回は千葉県の国保旭中央病院神経精神科で地域精神医療推進部部長も務めておられる渡邉 博幸先生にお越しいただきました。

「脱施設化」が叫ばれて久しい一方、現実的には「抱え込み」の医療からなかなか脱却できていないのが日本の精神医療の現状です。
今回、渡邉先生には千葉県で大規模な病床削減を実現させた取り組みとして、多職種からなる医療チーム・病院だけでなく行政や福祉施設が連携したチームで行なった、重症事例の地域定着支援や入院中の事例の地域移行支援のお話を伺いました。

「重症の方だから地域での生活は難しい」、「病気は病院で治療するものである」といった固定観念に囚われず、患者様にとっていま必要なものが何かということを真剣に考え、熱意をもって支援に取り組んでおられる先生やスタッフの方々のエピソードは、同じく地域で精神保険サービスを提供している医療者にとって大変励みになるものだったと感じます。

講演では地域で生活されている方々へのアウトリーチでのケアについてのお話のほか、現在構想中のサービスとして「クライシスハウス」(入院機関とは別に、症状が悪化した人が静養できる施設)のお話もしてくださいました。

 

大変充実した講演会でした。
今回ご講演くださったお二人の先生方、そしてご参加くださった皆様に心より御礼申し上げます。
次回の名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会は平成25年11月16日(土)を予定しています。
詳細は決まり次第Webサイト上でもご案内致します。

このエントリーをはてなブックマークに追加

« »