てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

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2014年3月のてんかん症例検討会

2013年3月12日(水)に、てんかん症例検討会をすずかけクリニックで開催しました。
当日の内容をご紹介します。
(プライバシーに配慮し、個人情報にかかわる部分は実際と異なる内容となっています)

事例1)
男性の症例。片腕の強直→挙上が発作症状として認められる事例ですが、意識が保たれているという点が議論になりました。
また、明らかなGTCがある一方で心因性のてんかん発作の可能性が考えられる症状もあるようでした。
上述の強直発作も、少なくとも典型的なてんかん発作ではないものの、非てんかん性の発作とも言い切れません。
このようなケースの場合、治療関係を構築する上では「てんかんではない」という診断を伝えるタイミングは慎重になる必要があり、例えば

「小さな発作のことは一旦脇に置いておいて、まずは大きな発作を止めることを目標にしましょう」

といった説明が有効なのではないかと兼本先生よりご指摘がありました。

事例2)
てんかん発作がある人の運転免許についての問題が議論されました。
少なくとも過去2年以内に発作があり、その人がどうやら自動車の運転をしている可能性があるという場合、警察に通報しなければならないかどうか…というのは、てんかんの治療をしている医療関係者であれば直面しうる問題です。
現時点では医師には通報の「義務」はありませんが、万が一事故を起こした場合には「知っていて通報しなかった」ことが問題となる場合がある一方、通報することでトラブルとなることも十分考えられます。
今後通報の方法に関するガイドラインが整備されてゆくことで、医療関係者が対応をとりやすくなるものと期待されます。

事例3)
てんかん発作自体よりも、ひきこもりが問題となっている女性の事例。
医学的に何とか対応しようとするのであれば、入院を検討するしかないのではないかと検討されました。
本人がなかなか受診にすら来られない状況なので、入院をすることで少なくとも本人の中にどのようなことが起きているのかを観察するチャンスが得られますが、かといって入院したから症状が改善するとは限らないというのも難しいところです。
「本人や周囲の人の誰も望んでいない治療は提供できない」(当たり前のことですが)という歯がゆさを実感する事例でした。

事例4)
ミオクロニー脱力てんかんの発作症状が疑われた事例です。
これまでの投薬状況とGTC、脱力発作それぞれの相関関係をみていくにあたり、治療経過表を作成することを兼本先生よりお勧めされました。
発作症状だけでなく、薬と易怒性(本症例で問題となっている症状のひとつ)との関連…なども観察できると興味深いのでは、とのご指摘でした。

事例5)
その他、名古屋大学医学部附属病院の梶田泰一先生からは、長時間脳波の記録を映像とともにご紹介いただきました。

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