医療法人福智会 すずかけクリニック

てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

052-731-8300


〒464-0850 名古屋市千種区今池 5-19-12

てんかん症例検討会

2019年6月のてんかん症例検討会

6月12日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. 光刺激による臨床発作誘発についての症例です。現在の分類でてんかん分類が可能か、光過敏性後頭葉てんかんかの検討がなされました。該当するものが考えにくく、議論を呼ぶ可能性がある希少な例とのことでした。

2. 腹痛を伴う失神がある方の症例です。てんかんか否か、てんかんであるならば複雑部分発作か単純部分発作かについて検討しました。てんかんではなく失神発作である可能性が高いとの考えで一応の決着を見ました。

3. 特徴の異なる複数の発作を経験している方の症例です。てんかんであるか、薬の長期投与による副作用かなど、多角的な分析がなされました。てんかんの可能性は低く、睡眠医療センターでの検査なども視野に入れて治療を考えていくこととなりました。

4. 強直間代発作、ミオクローヌスを月に数回経験する方の症例です。部分てんかんか、特発性全般てんかんか、もしくは脳の器質的な原因によるものか、など様々な検討を加えました。特定の薬が脳波を誘発している可能性もあり、どの薬剤が効いているかについて詳細な確認作業を行っていくこととなりました。

次回は7月18日(木)、愛知医科大学にて開催予定となっております。

2019年5月のてんかん症例検討会

5月23日(木)、愛知医科大学にて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

 

1. 他院からの症例報告で、以前も検討されたケースです。前頭葉てんかんの方ですが、病巣と回転側が合わず、他に焦点があるのではないかとのことでした。一番の病巣を特定していく検査を引き続き行っていくことになりました。

2. 若い男性で、部分てんかんと全般てんかんの鑑別が未確定の症例です。最後の発作から2年経過していないため現時点では運転不可とのことでした。

3. 最後の発作から2年近く経過していますが、過去に約2年に1回の頻度で発作があり、運転免許取得に向けて処方内容をどうしていくかの検討がなされました。結論として、現時点の処方に新薬を追加で処方していくことになりました。

4. 若い男性の症例です。てんかん初発年齢から部分てんかんは考えにくいのですが、前兆があるとすれば部分てんかんの可能性も否定できないとのことでした。

5. 中年男性の症例で、仕事中の意識消失があるため、現時点ではてんかんの鑑別診断はできていませんが、どちらにも使える薬をまずは使っていくことになりました。

6. 海綿状血管腫の手術歴がある方ですが、再手術を行うかどうかの検討がなされました。

 

次回は6月12日(水)、すずかけクリニックにて開催予定となっております。

2019年4月のてんかん症例検討会

4月17日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1.以前に検討された症例ですが、新たに出現したPNES様の症状について検討されました。主に心理学側面から多様な意見が集められました。

2.他院からの症例呈示で、患者さんのライフプランの希望と外科治療の選択について検討されました。のちのライフプランに影響が出にくく、リスクの少ない術式がよいだろうということで意見が交わされました。

3.CPSやGTCはなく、発作はすべて既知感等の前兆のみで終わるという症例でした。薬物療法によって発作は抑制されましたが、大変興味深いケースでした。

4.前頭葉てんかんの方で、睡眠時のみ発作が出現する方の症例でした。前頭葉広範囲において発作が出現しており、薬物療法で発作を止めることは難しいだろうとの意見が出ました。

5.意識消失のエピソードがいくつかありますが、どれもてんかん発作ではなく失神であろうと結論付けられました。無意識のうちに意識消失を誘発する要因があったのかもしれないとの意見もありました。

次回は5月23日(木)、愛知医科大学にて開催予定となっております。

 

 

<English>

Monthly Epilepsy Case Study (April 17th)

1. Due to newly found PNES-ish symptoms, this case has been studied again. Psychologic views were gathered.
2. Surgery procedures and life plan were considered. It was concluded that surgery with low risks were desired.
3. No CPS or GTC were observed. All seizures ended only with premonition such as déjà vu. Seizures were reduced after medical treatment.
4. Case of frontal lobe epilepsy. Seizures occurred only during sleep. Difficult to stop seizures with medicine.
5. Faints several times, but none of them were epileptic.

Next conference will be at Aichi Medical University on May 23th (Thurs.)