医療法人福智会 すずかけクリニック

てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

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てんかん症例検討会

2019年10月のてんかん症例検討会

10月17日(木)、愛知医科大学にて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. 全般性強直間代発作や欠神発作、意識消失などの症状が見られる女性についての症例です。発作が排卵日と重なっており、生理的現象が原因と見て差し支えないとの結論に至りました。
2. 強直性の痙攣や左頭部頭痛を経験している方の症例です。てんかん(特発性全般てんかん)かどうかについて検討がなされました。間代の要素がなく、分類不能てんかんと見なされるが、焦点性てんかんの可能性が高いとのことでした。
3. 夏場に急な意識消失を2度経験している方の症例です。てんかんであるか、またAED投与をどうするかについて検討がなされました。明らかなてんかん発作が確認されておらず、熱中症性のせん妄の可能性も指摘されましたが、脳波の波形から、特発性全般てんかんと考えられるとのことで一応の決着を見ました。
4. 大きな発作を2回と、細かな発作を何度も繰り返している方の症例です。てんかんか否か、またAEDの適切な調整について検討がなされました。てんかんの可能性が高く、服薬はPERかLEVに絞り、最終的にはLEVのみにしていくことで意見がまとまりました。
5. 意識消失と手足の痙攣がある方の症例です。全般てんかんか、意識の消失はてんかんによるものか、またMPHの服用による発作誘発の有無などについて検証が加えられました。おそらく症状は焦点性てんかんであり、MPHも服用しない方向で考えていくこととなりました。

次回は11月20日(水)、すずかけクリニックにて開催予定となっております。

2019年9月のてんかん症例検討会

9月11日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. てんかんによる症状か、また記憶障害は何によるものかを主題とした症例です。はっきりしたてんかんの発作が一度もなく、脳波もてんかん性の異常波ではないので、てんかんではないと見なされました。また記憶障害については、年齢および服薬による可能性が高いとのことでした。
2. 若年時と壮年期に発作があっただけで、発作について周囲からの指摘も本人の自覚もない方の症例です。様々な考察を加えるも判断がつきにくく、一度MRIを撮って脳の詳細な情報を得ることから始めるべきとの結論に至りました。
3. 数年内に4度の発作を経験している方の症例です。てんかんか否かについて検討がなされましたが、自他の証言を精査してもつじつまが合わず、心因性発作の可能性もあり、てんかんとは断言できないとの結果になりました。各発作の経過をもっと詳しく聞き取ることの必要性を痛感させられた事例でした。

次回は10月17日(木)、愛知医科大学にて開催予定となっております。

2019年7月のてんかん症例検討会

7月18日(木)、愛知医科大学にて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. てんかんと自閉症症状の判別を主題とした症例です。症状が多岐に渡り、しかも本来は幼児期に出る症状が10代で出現するなど、判断が難しい事例でした。CSWSに似たもので、認知機能障害とも関係しており、脳波と発達障害の関係も示唆されました。
2. 視界がぼやけ、気分が悪くなる症状を繰り返す患者の症例です。後頭葉てんかんの可能性や、後頭葉から側頭葉内側面へ伝播したCPSの可能性が検討されました。てんかんではなく、失神発作でほぼ間違いないとの結論に至りました。
3. 突然ぼーっとしたり物事の判断がつかなくなる症状を小学生時から経験している方の症例です。てんかんか、PNESか、ストレス反応に生じる解離性障害であるかについて検討がなされました。欠神発作ではなく、またPNESの可能性も低いとのことで、症状の始まりと終わりを改めて精査し、まず焦点性てんかんの薬を試してみることとなりました。

次回は9月11日(水)、すずかけクリニックにて開催予定となっております。

 

<Eng ver>

1. Case with distinguishing between epilepsy and autistic symptoms. A difficult case to judge because the symptoms varied widely and the symptoms that usually appears in early childhood appeared in teens. It is similar to CSWS and is related to cognitive impairment, suggesting a relationship between EEG and developmental disorder.

2. Case of a patient who repeats the symptoms of blurring vision and feeling unwell. The possibility of occipital lobe epilepsy and the possibility of CPS transmitted from the occipital lobe to the temporal lobe was considered. It was decided that it probably was not epilepsy but a fainting.

3. Case of a person who has experienced symptoms where he suddenly becomes dull or becomes unable to judge things. Epilepsy, PNES, or a dissociative disorder caused by a stress response were considered. It was not a seizure, and the possibility of PNES was low, so we scrutinized the beginning and end of the symptoms, and first tried drugs for focal epilepsy.

The next event will be held at Suzukake Clinic on Wednesday, September 11th.