てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

052-731-8300


〒464-0850 名古屋市千種区今池 5-19-12

  1. トップ
  2. てんかん症例検討会

2020年6月のてんかん症例検討会

6月17日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. 大きな発作を一度経験し、その後意識がありながら何もできない状態が短時間続く症状を繰り返している方の症例です。PNESか、CPSあるいは欠神発作かについて考察が加えられました。欠神発作が認められるが大事に至るものではなく、大発作が出ないための薬物治療が最優先であるとのことでまとまりました。
2. 若い頃からふらつきや吐き気、既視感・未視感を経験している方の症例です。てんかんの可能性があるか、AEDと抗精神病薬をどうするかなど、様々な視点から考察がなされました。てんかんを疑う病歴は認められず、非定型精神病の可能性が示唆されるが、患者の特異な体験型をもう少し掘り下げることが必要との結論に至りました。
3.短期間に何度も意識消失して倒れる症状を繰り返している方の症例です。発作が何によるものか、暑さとの関係はあるかなど、多方面から考察が加えられました。起立性調節障害からくるPNESと考えるのが妥当だが、本人の脆弱性や家族関係についても掘り下げる必要があり、カウンセリングやIQなど、詳しい心理検査が必要とのことでまとまりました。
4. 急な発作で倒れる経験を繰り返している方の症例です。焦点性てんかんか、発作直前のめまい等は前兆かなど、様々な角度から意見を交換し合いました。前兆と前駆症状の違いの確認し、この例は前兆ではないこと、若年性欠神てんかんと見なしてよいことを踏まえて薬物治療を行うことで意見の一致を見ました。

次回は7月15日(水)、すずかけクリニックにて開催の予定です。

2020年5月のてんかん症例検討会

5月20日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. 夜間の発作やけいれんを繰り返している方の症例です。長時間脳波ビデオモニタリングでの発作の捕捉の様子などを観察しながら検討が加えられました。補足運動野の発作であり、手術は難しいが、LCMとPERの組み合わせで発作を減らせる可能性が示唆されました。
2. 幼児からけいれんや脱力、眼球偏位を経験している方の症例です。直近の二つの発作がPNESか、本来のてんかんは何かについて検討がなされました。それぞれPNESと焦点性てんかんと思われるが、後頭葉由来とは考えにくいとの結論でまとまりました。
3.成人後に二度大きな発作を経験している方の症例です。てんかんであるか、タイムスパンのある場合の効薬判定はどう出していくのかなどについて検討が加えられました。初回は失神発作と思われるが、二回目はてんかんと見なして車の運転は控えるようにするのが望ましいとのことで意見の一致を見ました。

次回は6月17日(水)、すずかけクリニックにて開催予定となっております

2020年4月のてんかん症例検討会

4月15日(水)、偶数月ではありますが、コロナウィルス感染症対策の一環として、愛知医科大学ではなくすずかけクリニックにててんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

  • 小さい頃から発作を経験し、発作時に高振幅のSpikeとWaveを呈する方の症例です。VEEGの発作の様子を精査しながら考察が加えられました。レノックス症候群に似ているが焦点性てんかんの可能性が高いということで意見の一致を見ました。
  • 何度か脳波検査中に発作を起こしている方の症例です。検査中のビデオで本人に動きを確認しながら考察が進められました。強直の要素が強く前頭葉てんかんと思われるが、夜間に発作が出て日中に出ていないことで本人の生活の面で支障はないのでこのまま治療を変えないでおくこととなりました。
  • 数年前から何度か発作を経験している方の症例です。てんかんの可能性があるか、PTSDかなど、様々な観点から考察が加えられました。側頭葉てんかんと考えて良いが、まず発作を止めることが肝要で、精神症状が収まって初めて話が整理されてくるとのことでした。また、脳外科でMRIを撮り、脳腫瘍の有無を確認することになりました。
  • 若年より様々な種類の発作を経験している方の症例です。発作はSPSか、すべててんかんによるものか、それともうつ病かなどについて考察がなされました。てんかんの可能性は低いが、かなり丁寧に解明していかないと整理がつかない事例なので、今までの病院からもっとデータを集めて症状がどのように出たかを明らかにしていく必要があるとのことで話がまとまりました。  
  • 【※次回は5月20日(水)、すずかけクリニックにて開催予定となっております】