医療法人福智会 すずかけクリニック

てんかん・統合失調症・うつ病治療 名古屋・今池の精神科クリニック

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てんかん症例検討会

2019年7月のてんかん症例検討会

7月18日(木)、愛知医科大学にて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. てんかんと自閉症症状の判別を主題とした症例です。症状が多岐に渡り、しかも本来は幼児期に出る症状が10代で出現するなど、判断が難しい事例でした。CSWSに似たもので、認知機能障害とも関係しており、脳波と発達障害の関係も示唆されました。
2. 視界がぼやけ、気分が悪くなる症状を繰り返す患者の症例です。後頭葉てんかんの可能性や、後頭葉から側頭葉内側面へ伝播したCPSの可能性が検討されました。てんかんではなく、失神発作でほぼ間違いないとの結論に至りました。
3. 突然ぼーっとしたり物事の判断がつかなくなる症状を小学生時から経験している方の症例です。てんかんか、PNESか、ストレス反応に生じる解離性障害であるかについて検討がなされました。欠神発作ではなく、またPNESの可能性も低いとのことで、症状の始まりと終わりを改めて精査し、まず焦点性てんかんの薬を試してみることとなりました。

次回は9月11日(水)、すずかけクリニックにて開催予定となっております。

2019年6月のてんかん症例検討会

6月12日(水)、すずかけクリニックにて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

1. 光刺激による臨床発作誘発についての症例です。現在の分類でてんかん分類が可能か、光過敏性後頭葉てんかんかの検討がなされました。該当するものが考えにくく、議論を呼ぶ可能性がある希少な例とのことでした。

2. 腹痛を伴う失神がある方の症例です。てんかんか否か、てんかんであるならば複雑部分発作か単純部分発作かについて検討しました。てんかんではなく失神発作である可能性が高いとの考えで一応の決着を見ました。

3. 特徴の異なる複数の発作を経験している方の症例です。てんかんであるか、薬の長期投与による副作用かなど、多角的な分析がなされました。てんかんの可能性は低く、睡眠医療センターでの検査なども視野に入れて治療を考えていくこととなりました。

4. 強直間代発作、ミオクローヌスを月に数回経験する方の症例です。部分てんかんか、特発性全般てんかんか、もしくは脳の器質的な原因によるものか、など様々な検討を加えました。特定の薬が脳波を誘発している可能性もあり、どの薬剤が効いているかについて詳細な確認作業を行っていくこととなりました。

次回は7月18日(木)、愛知医科大学にて開催予定となっております。

 

<English>

Monthly Case Study (June 12th)

  1. Rare case of seizures triggerd by light. Discussed whether it was Photosensitive Occipital Lobe Epilepsy or an different unknown case.
  2. Case of faints with pain in stomach. Concluded that it was probably a non-epileptic syncope.
  3. Case of seizures with different types. Discussed whether it was epilepsy, side effects, or something else. It was concluded that there is low possibility of epilepsy.
  4. Case of Myoclonic seizures happening several times a month. Considered whether they were partial seizures or not. Specific medicines could be affecting brain waves.

Next study will be on July 18th at Aichi Medical University.

2019年5月のてんかん症例検討会

5月23日(木)、愛知医科大学にて定例のてんかん症例検討会が開催されました。検討された症例は以下の通りです(プライバシーにかかわる内容は一部事実と異なる内容となっています)。

 

1. 他院からの症例報告で、以前も検討されたケースです。前頭葉てんかんの方ですが、病巣と回転側が合わず、他に焦点があるのではないかとのことでした。一番の病巣を特定していく検査を引き続き行っていくことになりました。

2. 若い男性で、部分てんかんと全般てんかんの鑑別が未確定の症例です。最後の発作から2年経過していないため現時点では運転不可とのことでした。

3. 最後の発作から2年近く経過していますが、過去に約2年に1回の頻度で発作があり、運転免許取得に向けて処方内容をどうしていくかの検討がなされました。結論として、現時点の処方に新薬を追加で処方していくことになりました。

4. 若い男性の症例です。てんかん初発年齢から部分てんかんは考えにくいのですが、前兆があるとすれば部分てんかんの可能性も否定できないとのことでした。

5. 中年男性の症例で、仕事中の意識消失があるため、現時点ではてんかんの鑑別診断はできていませんが、どちらにも使える薬をまずは使っていくことになりました。

6. 海綿状血管腫の手術歴がある方ですが、再手術を行うかどうかの検討がなされました。

 

次回は6月12日(水)、すずかけクリニックにて開催予定となっております。